「老後の楽しみが何もない」を一瞬で解決する“すごい方法”

「老後の楽しみが何もない」を一瞬で解決する“すごい方法”

42歳でパーキンソン病に侵された精神科医のエッセイが、韓国で売れに売れている。『もし私が人生をやり直せたら』という本だ。「自分をもっと褒めてあげようと思った」「人生に疲れ、温かいアドバイスが欲しいときに読みたい」「限られた時間を、もっと大切にしたい」と共感・絶賛の声が相次ぎ、35万部以上売れているという。

そんなベストセラーエッセイの邦訳が、ついに刊行される。男女問わず、多くの人から共感・絶賛を集める本書の内容とは、いったいどのようなものなのか? 本書の日本語版から抜粋する形で、「人生の限りある時間」の過ごし方について書かれた項目を紹介していく。

「老後の楽しみが何もない」を一瞬で解決する方法

 年を重ねた人ほど、「生きていてもそれほど楽しくない」と言います。

 たいていのことは経験済みだし、新鮮味も好奇心も湧かない。食べたいものも、やりたいことも、特にない。だから何かワクワクするようなことはないかと私に尋ねてくる人もいます。

 しかし、胸がときめくほど楽しいことなんて、それほど頻繁に起こることではありません。たいていは平凡な毎日が続くだけです。

ただ待っているだけではダメ

 しかし「胸をときめかせてくれること」をただ待っているだけの間にも、本来ならその日に享受できたであろう楽しみを逃してはいないでしょうか?

 ある研究では、心配事の4%は自分の力では解決できないようなこと、残りの40%はただの取り越し苦労、30%はすでに起きた出来事に関すること、22%はごくごく些細な悩みごとだと言っています。

 つまり、大切な時間とエネルギーを、考える必要のない96%のことに吸い取られて、今日を楽しめずにいるのです。これについて、インド人宗教家のオショー・ラジニーシは、次のように語っています。

「人生とは経験であって理論ではない。人生に解釈は必要ない。人生とは生きることであり、経験し、享受することである。1分、1秒ごとに命があなたのドアをノックする。しかし、あなたは頭の中で考えている。あなたは言う。“待て。私がドアを開けてやるから。その代わり、決定するための時間を私にくれないか”と。命は微動だにしない。ただ一生、日常が訪れて、去っていくだけ。あなたは、ただ苦しそうに引かれていくだけである」

 人生とはただ生きることであり、経験して、享受すること。42歳でパーキンソン病と診断され、60歳を過ぎた今、私が得た学びです。

「人生をもっと楽しんでやろう」と決める!

 人生を楽しんでやろうと決めた人なら、どんな環境でも新鮮で不思議で、驚くべきことを次々と発見できるはずです。

 恋愛がよい例でしょう。相手のことをよく見ているので、ちょっとした髪型の変化も目ざとく発見し、「ステキだ」とほめちぎります。理解を深めようと、相手が好きだと言った映画や音楽に手を伸ばして努力したり、相手の好みそうな情報を得ればいち早く教えてあげたいとも思います。そうやってお互いへの好意を深め、より気を配り、もっと好きになります。

 これと同じように、「人生をもっと楽しんでやろう、驚いてやろう」という心がけがあれば、世界は今以上にときめきに満ち、面白くなっていくはずです。

(本原稿は『もし私が人生をやり直せたら』から一部抜粋、追加編集したものです)

2024-04-13T21:12:01Z dg43tfdfdgfd